« 謹賀新年 抱一 三十六歌仙図色紙貼交屏風 | トップページ | 記事が消えちゃった・・・ »

ルドン 「オフィーリア」 Odilon Redon,Ophelia

The_predistined_child_aka_ophelia_160_03_1ルドンといえば、強烈な色彩か、変わった妖怪のような版画を思い浮かべてしまいますが、オフィーリアをずいぶんと描いています。

ちょっと、気が狂ったオフィーリアではなさそうなイメージ。ふくよかで幸せそうなすこし年上の女性にみえます。

このオフィーリアについては、こちらからどうぞ。

記事Life Style Concierge オフィーリア

記事モダンヌ・オフィーリア ランボーのオフェリア

記事 ミレイ 「オフィーリア」の音楽

記事 詩は有声の絵、絵画は無声の詩 ハムレットから

岐阜県美術館蔵のオフィーリアは、1901年から02年にかけて完成されたものがありますが、水面から顔を出しているオフィーリア。

ちょっとエキゾチックな印象を受けました。

オフィーリアにも、図像学上においての「お約束」という「持ち物」があるんですね。

リンク先の楓さんのブログから、たくさんのオフィーリアをご覧になると、たとえば「柳に手をかける」とか、「花輪をつくる」、「流される」、「賛美歌を歌っている」などがおわかりいただけるはずです。

記事 「五月の薔薇に髑髏とロビン ミレイのオフィーリアから Millais's Ophelia

それで、ルドンが「オフィーリア」とタイトルにした作品には、あまり図像学を意識しておらず、むしろ排除しているという解説がありました。ところが、「オフィーリア」というタイトルではない作品に、このオフィーリアの図像学における「持ち物」を描いたという、ちょっと変わった画家ルドン。

3枚のオフィーリアは、上から順に、「運命の少女(オフィーリアで知られている)」個人所蔵、つぎが「オフィーリア」で個人所蔵ですが、制作された年は不明です。3枚目の「オフィーリア」は、所蔵先不明ですが、1900~1905年の作品です。

この3枚のオフィーリアは、同じ顔立ちをしています。どれも横顔で、瞳を閉じたままですね。

これがルドンらしいのからしくないのかわかりませんが、1900年代の作品となると、晩年になりますので、いろいろと変貌を遂げた作風が定着した頃です。

「何故とか、どのように制作するのか」という問いに、ルドンは「明日自分の芸術がどうなるかなど、分かりはしないのです。」と答えています。

Ophelia_200_02 こちらはルドンのオフィーリアで、もっともよく知られている作品。

1枚目
「オフィーリア」
1900~1905年
個人所蔵

2枚目
「花の中のオフィーリア」
1905~1908年
ロンドン,ナショナルギャラリー所蔵

このほかにもあるようですが、ずいぶんと同じタイトルで何枚も描いているところは、ギュスターヴ・モローのサロメ同様ですね。(笑)

オディロン・ルドン関連記事
オディロン・ルドン
ルドンの装飾美 そして神話画パンドラ
オディロン・ルドン 作 「ポール・ゴーギャン」
オディロン・ルドン 蝶々に小花、 昼と夜
ルドンのオルフェウス モローのオルフェウス
arekao! Maki's Style blog ルドン 「ヴィーナスの誕生」
何の印象もないBlog ルドン ガラテア 作品「キュクロプス」

|

« 謹賀新年 抱一 三十六歌仙図色紙貼交屏風 | トップページ | 記事が消えちゃった・・・ »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/85811/5591131

この記事へのトラックバック一覧です: ルドン 「オフィーリア」 Odilon Redon,Ophelia:

» オフィーリア [Life Style Concierge]
ロマンティック・バレエの素材にもなるシェークスピアですが、ハムレット、ロミオとジュリエットなど「シェークスピア・バレエ」と呼ばれています。アレッサンドラ・フェリのジュリエットは見事です。同性ながら惚れ惚れ。 詩は有声の絵、絵画は無声の詩と言われるように、シェークスピアの各場面が絵画に描かれていくのです。ドラクロワ、ミレイが有名です。 「ああ五月の薔薇よ、かわいい乙女、やさしい妹、うるわしいオフィーリア。神よ、乙女の心が、老人の命と同じく、こうもはかなくても良いのだろうか。」 ハムレット... [続きを読む]

受信: 2007年3月 6日 (火) 17時32分

» ルドン ガラテア [何の印象もないBlog]
今日は、楓の blog Life Style Concierge へのオマージュです。(笑)ギュスターブ・モローのガラテアの画像を拝借しています。(中段 3枚) MAKI が、ルドン 「ヴィーナスの誕生」という記事をアップした。楓の記事からギュスターヴ・モロー 「アフロディテ」1870年の..... [続きを読む]

受信: 2007年3月 6日 (火) 17時54分

» ルドン 「ヴィーナスの誕生」 [ arekao! Maki's Style blog]
Odilon Redon (French, 1840-1916) オディロン・ルドン 象徴主義 「The Birth of Venus」 La naissance de Venus(c. 1912) ヴィーナスの誕生 MOMA美術館 印象派の画家たちと、同じ世代のルドンは、フランスで活躍したんだけどね。なかなか認められないっていう一人じゃない? おなじく象徴主義のギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau,... [続きを読む]

受信: 2007年3月 6日 (火) 17時58分

» ルドンのオルフェウス モローのオルフェウス [Stylish-Club]
オディロン・ルドン オルフェウス 1903~1910年クリーブランド美術館オディ [続きを読む]

受信: 2007年3月 6日 (火) 20時44分

» オディロン・ルドン 作 「ポール・ゴーギャン」 [remove]
「ポール・ゴーギャン」1903〜05年 オディロン・ルドン オルセー美術館所蔵 モーリス・ドニの「セザンヌ礼賛」で、オディロン・ルドンはヒーローだ。「オディロン・ルドン」(「セザンヌ礼讃」のための習作 1923年)というドニのエチュードがある。故に、「セザンヌ礼賛」は、ルドン礼讃とした作品なのか。そのルドンが、1903〜05年にかけて、画壇の一人を描いているのは、やはりセザンヌではなく、ゴーギャンである。 同年には、陶芸家としてのゴーギャンを賛美した一文も残している。 ゴーギャ... [続きを読む]

受信: 2007年3月 6日 (火) 22時55分

» オディロン・ルドン [RE+nessance]
「女性の象徴」とも思わせる「(女性の)横顔」というルドンの作品を、a-leiがアップ。いやいや、君のもつ理想の「女性の象徴」だろ? 僕もルドンには、あまり関心が沸かないが、関心が薄いからこそ、何か気になる作品はないかと躍起になる。 僕の「女性の象徴」といえば、目元と口元である。 こぼれるような可憐な歯。これはa-leiと一緒かも。(笑) あとは目元だ。涼しげな目。ルドンといえば「目」に特徴をもつ「一つ目」や「閉じた瞳」は興味なし。美しくないからだ。 だが、ルドンの愛息アリの... [続きを読む]

受信: 2007年3月 6日 (火) 22時57分

» ルドンの装飾美 そして神話画パンドラ [Life Style Concierge]
タイトル直訳です。 オディロン・ルドン デッサン画 ドンブロフスキの横顔 1908-09年 ドンブロフスキというとポーランドの国歌にありますね。 フランスのナポレオンと共に、オーストリアと闘った英雄。その将軍を描いたのでしょうか。 ドムシー館の装飾 15枚のうち3枚 花を咲く黄色の枝 1901年 オディロン・ルドン デッサン画 花に注がれた胸元 ルーヴル美術館 (直訳をひねってみました) この種類のデッサン画は何枚もあるのですが、日本の画集や解説にないようで、ポ... [続きを読む]

受信: 2007年3月 6日 (火) 23時01分

» オディロン・ルドン 蝶々に小花、 昼と夜 [KAFKA]
蝶 1910頃 デコレーション ドムシー館 4パネル オルセー美術 蝶 1910 [続きを読む]

受信: 2007年3月 7日 (水) 08時59分

» ミレイ 「オフィーリア」の音楽 [KAFKA]
. ジャレッド・ジョスリン(Jared Joslin )の「夢見るオフィーリア( [続きを読む]

受信: 2010年4月25日 (日) 00時06分

« 謹賀新年 抱一 三十六歌仙図色紙貼交屏風 | トップページ | 記事が消えちゃった・・・ »