ルドン 「オフィーリア」 Odilon Redon,Ophelia
ルドンといえば、強烈な色彩か、変わった妖怪のような版画を思い浮かべてしまいますが、オフィーリアをずいぶんと描いています。
ちょっと、気が狂ったオフィーリアではなさそうなイメージ。ふくよかで幸せそうなすこし年上の女性にみえます。
このオフィーリアについては、こちらからどうぞ。
岐阜県美術館蔵のオフィーリアは、1901年から02年にかけて完成されたものがありますが、水面から顔を出しているオフィーリア。
ちょっとエキゾチックな印象を受けました。
オフィーリアにも、図像学上においての「お約束」という「持ち物」があるんですね。
リンク先の楓さんのブログから、たくさんのオフィーリアをご覧になると、たとえば「柳に手をかける」とか、「花輪をつくる」、「流される」、「賛美歌を歌っている」などがおわかりいただけるはずです。
記事 「五月の薔薇に髑髏とロビン ミレイのオフィーリアから Millais's Ophelia」
それで、ルドンが「オフィーリア」とタイトルにした作品には、あまり図像学を意識しておらず、むしろ排除しているという解説がありました。ところが、「オフィーリア」というタイトルではない作品に、このオフィーリアの図像学における「持ち物」を描いたという、ちょっと変わった画家ルドン。
3枚のオフィーリアは、上から順に、「運命の少女(オフィーリアで知られている)」個人所蔵、つぎが「オフィーリア」で個人所蔵ですが、制作された年は不明です。3枚目の「オフィーリア」は、所蔵先不明ですが、1900~1905年の作品です。
この3枚のオフィーリアは、同じ顔立ちをしています。どれも横顔で、瞳を閉じたままですね。
これがルドンらしいのからしくないのかわかりませんが、1900年代の作品となると、晩年になりますので、いろいろと変貌を遂げた作風が定着した頃です。
「何故とか、どのように制作するのか」という問いに、ルドンは「明日自分の芸術がどうなるかなど、分かりはしないのです。」と答えています。
こちらはルドンのオフィーリアで、もっともよく知られている作品。
1枚目
「オフィーリア」
1900~1905年
個人所蔵
2枚目
「花の中のオフィーリア」
1905~1908年
ロンドン,ナショナルギャラリー所蔵
このほかにもあるようですが、ずいぶんと同じタイトルで何枚も描いているところは、ギュスターヴ・モローのサロメ同様ですね。(笑)
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